高齢化が進む埼玉県と介護業界

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埼玉県は、都心までの交通の利便性の高さから、ベッドタウンという認識をしている人が少なくありません。実際に東京に近い南部では特にその傾向が強く、700万人以上にも及ぶ人口の過半数が南部に集中しているというデータもあります。とはいえ、日本における深刻な社会問題となっている人口の高齢化は、埼玉県にも影響を与えていて、県全体の高齢化率は22%と高い数字となっているのが実情です。

これに伴って需要が増加しているのが介護業界であり、急激なスピードで進む高齢化に対応するための対策が埼玉県でも取られています。埼玉県における介護業界の求人倍率は3.5%前後と高い倍率を誇り、一見すると仕事自体の人気がないように思われますが、実際はそうではありません。埼玉県の求人倍率が他の地域に比べて高くなっている理由は、求人数の多さが主な理由のようです。前述したように県の高齢化は進んでおり、それに伴って介護施設が増えているため、必然的に介護系の求人が増えているというわけです。

しかし、介護職というと労働の過酷さや人間関係の悩みといったマイナスのイメージが強いことで、応募に二の足を踏んでしまう人が少なくありません。そこで、これらの問題を解決するために、埼玉県では働き方改革により、働きやすい環境作りが行なわれており、その努力が収入を含めた福利厚生面の充実に現れています。また、その他にも、人手不足の解消のために、未経験者でも安心して働ける研修制度を積極的に取り入れたりして、新卒の採用はもちろんのこと、他業種からの転職もスムーズに行えるような職場環境の構築に尽力しています。